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風評での被害

友達同士の会話から生まれた風評被害

1973年に起きた風評被害で有名な事件があります。
事件の発端は、信用金庫に就職の決まった友人に対し、友達の女子高校生が「信用金庫は危ない」と発言したことです。
これは銀行強盗が入ったら危ないという意味の軽い冗談だったのですが、言われた本人は親戚に信用金庫は危ないのかと尋ねました。
その親戚が知り合いの美容師に「信用金庫が危ないらしい」と噂話をし、その後、その親戚や近所のクリーニング店主など話がどんどん広まっていったのです。
噂が広まっていくうちに、「危ないらしい」が「危ない」に変わるのもよくあることです。
さらには「危ない」が「潰れる」と変わり、信用金庫の窓口には自分の預金を降ろそうとする人が殺到したそうです。

パニックがさらに広がっていった

この事態に信用金庫は声明を出すものの、混乱は収まるようすはありませんでした。
職員が使い込んだ、理事長が自殺したなどのデマも発生し、マスコミ各社もデマを鎮静化するべく報道しました。
日本銀行の会見や、自殺したとされる理事長の対応などにより、ようやく事態は収まりましたが、驚くべきことは最初の女子高校生同士の会話からわずか1週間程度の出来事だということです。

事件の発端となった女子高校生同士の会話ですが、友達同士の冗談として特にいきすぎたものではないように思われます。
しかし、人づてに聞いた噂により、ここまで事件が大きくなってしまうという非常に恐ろしい事件でもあります。
これは今のようにネットのなかった時代、人の口コミにより噂が広がり風評被害が起きた例ですが、ネットで全世界に発信できる現代ではさらに事件は広がっていくのではないでしょうか。


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